Fragment 20
ヴァルディア王国王室評議会声明
カルナリア政府宛
並びに諸国へ通達
西方海域アルカ島および周辺海域における事態について、ヴァルディア王国はこれまで外交交渉による解決を求め、幾度も是正を要求してきた。
しかしながらカルナリア政府は、同海域において自国の結界装置を維持・拡張し続け、海と天の秩序を人為的に操作する行為を停止しようとしていない。
アルカ島は古来よりヴァルディア王国の海域に属する地であり、そこに設置された結界柱は、我が国の主権と海洋秩序を著しく侵害するものである。
さらに、カルナリアの結界技術は、世界の力を人の術によって拘束し制御するものであり、これは創造の理に対する重大な冒涜である。
ヴァルディア王国はこれ以上、この状況を看過することはできない。
よって本日をもって、ヴァルディア王国はカルナリア政府に対し正式に宣戦を布告する。
本戦争の目的は次の通りである。
一 アルカ島および周辺海域からのカルナリア結界の撤去
二 西方海域における自然秩序の回復
三 我が国の海洋主権の回復
ヴァルディア王国は、必要なすべての手段を用いてこれを達成する決意である。
諸国に対しては、本件の正当性を理解し、無用な介入を控えることを求める。
この声明は王室評議会の決定に基づき発せられたものであり、王国の意思を正式に示すものである。
王国歴三二七年
初夏
ヴァルディア王国
王室評議会